2024/10/10修正して更新
脳の働きを活性化させる食べ物を「ブレインフード」といいます。
「ブレインフード」を摂取することで、脳の血流改善・脳の抗酸化・神経伝達物質が増加し脳機能が改善され、集中力や記憶力を高めることが分かってきました。
食材別に、脳に対する作用を確認ください。
魚にはDHA(オメガ3脂肪酸)が多く含まれ、血流改善効果があるため、集中力・記憶力を高め認知症を予防することが期待できます。
DHAの多い魚は「まぐろ・ブリ・まいわし・サンマ・うなぎ」、刺身で食べると、より多くのDHAが摂取できます。
魚以外でDHAを多く含むのがナッツ類です。
特に「くるみ」にはα−リノレン酸が多く含まれ、これが体内でDHAに変化し、記憶力を高め認知症の緩和に期待できます。
ナッツ類には、神経伝達に必要なコリンも含まれています。
アスタキサンチンを多く含む、ブルーベリー・ブラックベリー・ストロベリーは、加齢からくる記憶力の低下を予防します。
アスタキサンチンは、血液脳関門を通過することができる抗酸化物質、シャケ・イクラなどの赤色色素にも多く含まれています。
脳の神経系の働きに必要なビタミンA・C・Eが豊富な、ほうれん草・ブロッコリー・ニンジン・カボチャ・ケールは、脳血管の詰まりを予防する「食物繊維」・神経機能を改善させる「ミネラル」も豊富。
特に、ブロッコリーには「葉酸」が多く含まれ、記憶力の低下を予防します。
オリーブオイル・アマニ油には、細胞の若返りを助ける「ビタミンE」と「オメガ3脂肪酸」などを多く含んでいます。
特に、オリーブオイルが含有する「オレイン酸」は、血液をサラサラにする効果があり、脳の血流促進に効果的です。
エクストラヴァージンオイルであれば、一日大さじ2杯程度の量で良いされています。
チョコレートの原材料カカオには、細胞老化防止・心臓病リスク低下・血管拡張効果がある抗酸化物質「テオブロミン」が多く含まれ、脳への血流改善が期待できます。
但し、カカオ含有量80%以上のダークチョコレートでないと、効果を得ることができないとされています。
オススメのダークチョコレートはドクターズチョコレート、カカオ100%使用し低GI(低糖質)・低カロリー・コレステロールゼロ・グルテンフリーのダークチョコレートです。
脳の記憶力・集中力を高める「レシチン」が多く含まれているのが大豆製品。
脳の血流を改善し、脳細胞を活性化させる働きがあります。
また、ノルアドレナリン・ドパミンの分泌を高める「チロシン」で脳内情報伝達がスムーズに行えるようになり、集中力を高める効果もあります。
記憶ケア成分「ホスファチジルセリン」も入っています。
ごはんは糖質が高いとされていますが、冷めるとレジスタントスターチ・食物繊維が増え、「GI値」が下がり集中力を高める効果が期待できます。
トマトのリコピンは、脳の老化を防ぐとされており、定期期に摂取することで記憶力低下・認知症予防・老化抑制する働きが期待できます。
バナナに含まれる3つの糖(ブドウ糖・果糖・ショ糖)は、エネルギー変換にかかる時間が違うため、1本食べるだけで持続的にエネルギーを生み出せます。
またブドウ糖を摂ることで、海馬の働きがよくなり記憶力を高めるとされています。
そしてバナナは、セロトニンを生み出すトリプトファンが多く含まれるため、睡眠の質を良くし脳を守ります。
貝類には亜鉛が豊富に含まれ、亜鉛は脳が機能するための栄養素です。
脳細胞の成長促進・記憶力低下予防が期待できます。
そして脳は、水分不足になると疲労感・めまい・脳の萎縮が起こる可能性があるため、まめな水分補給が必要です。
最後に、ブレインフードは薬ではないので、すぐに効果が出るわけではありません。
続けることが大切です。
「ホスファチジルセリン+DHA」含有サプリも市販されていますが、上記のブレインフードと併用しながら活用しないと、効果は薄くなるでしょう。