2024/10/10修正して更新
亜鉛不足の症状は、味覚障害が代表的。
その他、肌荒れ・にきび・口内炎・脱毛、性機能の低下などが挙げられます。
また、妊娠中の胎児や子供さんの場合、発育不全・成長障害の要因となります。
この理由として亜鉛は、体内のタンパク質合成・DNA複製の役割があり、欠乏することで、この機能が失われてしまうからです。
亜鉛は細胞の代謝を促す成分で、味を感じとる【味蕾(みらい)】と呼ぶ器官を形成する【味細胞】の代謝に重要な役割をするからです。特に、味細胞は代謝サイクルが早く、亜鉛欠乏により代謝サイクルが遅くなると、味覚機能が異常をきたすのです。
味覚障害の症状は、食べ物の味に対して鈍感になる【味覚減退】、味を全く感知しなくなる【味覚消失】、本当の味を他の味に感知する【異味症】など、数種類。
味覚障害が起る原因は、食べ物から摂取する亜鉛不足と、亜鉛を体外へ排出する薬を服用したために起る亜鉛欠乏の2種類。
亜鉛には、髪の毛の主成分ケラチンのタンパク質を合成促進・細胞再生作用があるため、髪の毛を成長させる毛母細胞を活性化するからです。
AGAの主な原因の一つに、DHTという名の活性男性ホルモンがありますが、亜鉛はこのDHTを作り出す5-αリダクターゼという名の酵素を抑制する働きがあり、亜鉛が脱毛予防に効果がある理由です。
サプリメントを飲むのに最適なのはミネラルウォーターです。
水道水は雑菌を消毒するために塩素が入っているため、この塩素がビタミンを壊してしまうことがあります。
水道水を使っている方は、沸かせば塩素がなくなりますので沸かしてから飲むようにしましょう。
薬と一緒に飲んだり、ジュースで飲むのも良くありません。
ここは重要ですが、全てのサプリメントはコーヒーやお茶で飲んではいけません。
この中に含まれるカフェイン、タンニンはサプリメントの成分を吸着して吸収を阻害するからです。
カルシウムと亜鉛は、結びつくことによってお互いの吸収を阻害し排出しあいます。
厚生労働省【日本人の食事摂取基準2020年版】では、摂取推奨量は成人男性11mg/日、成人女性8mg/日、妊婦の方は+2mg、授乳中の方は+4mgと記されています。
※健康長寿ネット : 引用
耐容上限量とは、「健康被害の危険がない1日摂取量のこと」。
亜鉛の場合は、成人男性40〜45mg/日、女性で30〜35mg/日。
※健康長寿ネット : 引用
普段の食事から考えると超えることは、まず考えられません。
問題なのはサプリメントからの摂取です。
亜鉛を過剰摂取した時の副作用の症状は、頭痛や発熱・嘔吐・倦怠感・腎臓障害・神経障害の4っつ。
特に、1日20,000mg以上摂取すると急性中毒を起こす可能性があります。
基本は普段の食事から摂り、サプリメントを利用する場合は、用法と用量を必ず守りましょう。