2024/10/10修正して更新
造血ビタミンの葉酸とビタミンB12は赤血球の製造と再生に関与しています。
葉酸は赤血球の製造、ビタミンB12は葉酸を補助する働きがあるため、両方が存在しないと造血作用が阻害されます。
そして、葉酸が体内での働きを活発化できるのはビタミンCの作用により活性型に変換されるからです。
まとめると、葉酸は単体で摂取するのではなく、ビタミンB12・ビタミンCと共に摂取しないと効果が発揮できないのです。
近年、食生活の変化により葉酸は摂取不足気味の傾向にあります。
レトルト食品・食品添加物・外食の摂取増により、ビタミン・ミネラルの摂取量が年齢が若い方ほど減少し、妊活する際には厚生労働省が葉酸摂取量を示すほどです。
下表は葉酸含有量が多い主な食材です。
食材名 |
葉酸含有量50g当り |
---|---|
鶏レバー |
650ug |
牛レバー |
500ug |
豚レバー |
405ug |
菜の花 |
170ug |
枝豆 |
160ug |
モロヘイヤ |
125ug |
ほうれん草 |
105ug |
ブロッコリー |
105ug |
いちご |
45ug |
葉酸は妊娠中に不足すると胎児の神経管閉鎖症・神経管欠損症(NTD)の原因となります。
葉酸を妊娠前1ヶ月〜妊娠3ヶ月前後の妊娠初期に多めに摂取すると、神経管閉鎖症・神経管欠損症(NTD)の胎児先天性奇形の予防効果が認められています。
NTDは受胎後1ヶ月以内に発生するため、妊娠に気づいてから葉酸を摂取したのでは遅すぎるため危険です。
そのため、葉酸摂取の時期を「妊娠前1ヶ月」と定められているのです。
下記の研究データを見て頂くと分るのですが、妊娠の可能性がある場合「葉酸を1日0.4mg摂取」するとNTDの罹患率が低減、「妊娠中は葉酸を1日0.4mg摂取」「授乳中は1日0.3mg摂取」すると赤ちゃん・胎児の発育が正常であることが確認できると思います。
NTD予防効果の研究(欧米)
被験者-出産経験のある女性1800人
試験方法-受胎1カ月前から「葉酸を1日0.4mg摂取」群と「葉酸摂取なし」群に分け比較
結果-葉酸を1日0.4mg摂取した群が摂取しない群と比べNTDの発生率が72%低下
NTD予防効果の研究(ハンガリー)
葉酸0.8mg含むマルチビタミン剤を受胎1カ月前から摂取、NTDの発生率が著しく低下。
アメリカのアラバマ大学が子宮頸ガンの疑いがある女性を14年間追跡調査した結果、葉酸摂取すると「子宮頸ガンの発生率が1/2〜1/5に低下」したと発表。
アメリカのハーバード公衆衛生大学院の調査では、流産歴のない看護師女性11072人・総妊娠数15950回を被験者に、妊娠前の葉酸の摂取量毎の流産率を比較。
葉酸が不足すると奇形赤血球が増えるため貧血の原因になります。
降圧剤+葉酸サプリの併用で脳卒中予防に効果があった。
ハーバード大学研究結果
降圧剤+葉酸サプリを併用した結果、脳卒中のリスクが21%低下した。特に虚血性脳卒中と、複合心血管イベント(心筋梗塞+脳卒中+心血管死)のリスクが相対的に低下しました。
葉酸不足は、体内の細胞分裂やDNA複製が正常化されず、様々な症状を引き起こします。
特に、飲酒・喫煙・経口避妊薬の葉酸消費量は多くなるため注意が必要です。
赤血球の寿命は通常120日とされ、この赤血球を体内の隅々まで運ぶ役割をするのが酸素。
新しい赤血球が出来る時に葉酸が不足すると、巨大化した赤血球になるため酸素が葉酸を運べなくなってしまいます。
この理由から身体は酸欠状態になるため、動悸・息切れ・立眩みなどの悪性貧血の症状が起ります。
また、葉酸不足から起る貧血は不足し出してから4ヵ月頃というデータがあります。
先に示しましたが、葉酸が妊娠中に不足すると胎児の神経管閉鎖症・神経管欠損症(NTD)の原因となり、二分脊椎症などの胎児先天性奇形を引き起こします。
代表的な病気は口内炎です。また、胃・腸の潰瘍になりやすくなると言われています。
病院・クリニックで葉酸サプリを処方される時は、葉酸欠乏症などの症状が確認された場合のみとなり、医師が率先して葉酸処方することはありません。
通常は、食事指導やサプリ摂取をすすめられるだけとなります。
また、妊活中・妊娠中の場合も保険適応できない場合が多く、処方される葉酸はフォリアミン・パルトックス・パンピオチンなどで、成分は葉酸含有のみです。
つまり、病院・クリニックで葉酸サプリを処方された場合は、上記の葉酸含有量の多い食材摂取+処方された葉酸サプリを同時に摂取する必要があります。
妊娠中で「つわり」が酷い場合などは、市販の粒の小さいタイプの葉酸サプリをすすめられることもあるようです。
通常の食生活では、野菜嫌い・レバー嫌いでなければ葉酸不足による病気の心配をする必要はないと思います。
注意しなければならないのは妊活中・妊娠中・授乳中の女性の方です。
また、耐用上限量は食材以外(サプリなど)から摂取する時の数値です。
*耐容上限量とは、「健康被害の危険がない1日摂取量のこと」
厚生労働省の食事摂取基準2015では・・・・・
女性 |
葉酸必要量 |
推奨量 |
耐用上限量 |
---|---|---|---|
妊活中(18〜49歳) |
200ug |
240ug |
900ug〜1.000ug |
妊娠中(18〜49歳) |
400ug |
440ug |
1.000ug |
授乳中(18〜49歳) |
280ug |
340ug |
1.000ug |
授乳中(18〜49歳)の葉酸必要量を示しているのは、母乳の出を良くしたり乳児の発育を阻害しないためです。
食材から摂取した場合、水溶性ビタミンである葉酸は体内で過剰になった時、尿などと一緒に体外に排出されるため、過剰摂取による副作用の心配については問題ありません。
注意しなければならないのはサプリ摂取の場合、体内吸収力を良くした葉酸サプリは耐用上限量を超えた時、食欲不振・吐き気・むくみ・アレルギー反応・倦怠感・不眠症などの副作用が指摘されています。
また、亜鉛の吸収力の低下・ビタミンB12不足の症状遅延が報告されています。
葉酸サプリに含まれている葉酸の種類には、「ポリグルタミン酸型」と「モノグルタミン酸型」の2種類があります。
ポリグルタミン酸型葉酸は、食材に含まれる天然葉酸です。
熱で分解されやすい欠点がありますが、体内吸収率は約50%とされています。
モノグルタミン酸型は、グルタミン酸が結合した合成葉酸のことです。
厚生労働省から発表されている葉酸の推奨摂取量は、モノグルタミン酸型の葉酸量で設定されています。
ポリグルタミン酸型は、モノグルタミン酸型と比較すると吸収率が約50%と低くなるため、含まれている葉酸タイプを確認してから利用しましょう。
定期解約⇒回数契約の縛りなし
ビタミンC含有量(4粒) |
ビタミンB12含有量(4粒) |
葉酸含有量(4粒) |
---|---|---|
100mg |
2.8ug |
モノグルタミン酸型400ug |
鉄含有量(4粒) |
粒の大きさ |
検査済み |
---|---|---|
15mg |
9mm |
放射能/ヒ素/鉛/食物アレルギー/水銀/残留農薬 |
ビタミンC含有量(4粒) |
ビタミンB12含有量(4粒) |
葉酸含有量(4粒) |
---|---|---|
100mg |
2ug |
モノグルタミン酸型400ug |
鉄含有量(4粒) |
粒の大きさ |
検査済み |
---|---|---|
10mg |
8mm |
放射能/ヒ素/トランス脂肪酸 |
定期解約⇒6回継続後
ビタミンC含有量(4粒) |
ビタミンB12含有量(4粒) |
葉酸含有量(4粒) |
---|---|---|
記載なし |
記載なし |
モノグルタミン酸型400ug |
鉄含有量(4粒) |
粒の大きさ |
検査済み |
---|---|---|
15mg |
9mm |
放射能/残留農薬 |
定期解約⇒回数契約の縛りなし
ビタミンC含有量(4粒) |
ビタミンB12含有量(4粒) |
葉酸含有量(4粒) |
---|---|---|
記載なし |
記載なし |
モノグルタミン酸型400ug |
鉄含有量(4粒) |
粒の大きさ |
検査済み |
---|---|---|
15mg |
9mm |
放射能/残留農薬 |
定期解約⇒回数契約の縛りなし
ビタミンC含有量(4粒) |
ビタミンB12含有量(4粒) |
葉酸含有量(4粒) |
---|---|---|
記載なし |
記載なし |
モノグルタミン酸型400ug |
鉄含有量(4粒) |
粒の大きさ |
検査済み |
---|---|---|
15mg |
9mm |
放射能/残留農薬 |