2024/10/10修正して更新
宮城県に居住している東日本大震災の経験者です。
住んでる地域は、津波被害のなかった山間部でしたが、消防団員でもあり応援として、当時は沿岸部の避難所に入りました。
私の担当は主に、自宅で避難生活している方々の支援でしたが、交代で避難所にも応援に行く日々でした。
自宅で避難生活している方々の中でもキャンプ経験がある方は、他の方々と比べ不自由の少ない避難生活を送っていたのを思いだします。
このページでは、自宅で避難生活する時の、最低限必要なキャンプでも使える防災グッズを紹介しています。
オーガニック生産者の一言アドバイス
防災食は、ローリングストック法で別の方法を提案します・・・・
防災食の目安は4〜5日分、この日数は避難所・自宅避難者に対し、避難物資が届いた平均日数から算出しています。
ローリングストック方式とは、食糧などの防災グッズを実際の人数よりも多めに備蓄しておき、消費した分だけ新しく買い足していく方法のことです。
この方法であれば、古いものから順に定期的に消費・買い足すことによって、常に鮮度の高い食糧などの防災グッズを確保できます。
また、食糧だけでなく使用期限のある乾電池やホッカイロなどの防災グッズにも応用することができます。
もっと詳しく知りたい時は・・・・
お米は玄米で保存すると1年の保管が可能。
また、災害時にカセットコンロさえあれば、ご飯を作ることが出来る玄米の炊き方。
この方法であれば、高額な「フリーズドライご飯・そのままご飯・アルファ米」を購入する必要がありません。
また、賞味期限間近の缶詰・レトルト食品を利用すると経済的負担は、かなり減らせます。
それは、スマホが使えなくなることです。
車で移動している場合、安全な道路ルートを検索できなくなる・・・・・・
徒歩の場合、どのルートで歩けば安全なのか検索できなくなる・・・・・
特に自身が危険な状況であった場合、すぐに家族・友人・知人に連絡する必要に迫られます。
つまり、電気が止まってもスマホ充電できる充電器が必要です。
災害時の水洗トイレは、断水・停電・汚水処理施設の故障など、さまざまな理由で使えなくなってしまいます。
また、避難所などでトイレを我慢するために、水・食事をとらない人もいて、栄養不足・脱水症状・エコノミークラス症候群などに陥ることがあります。
いつも使用している洋式トイレにビニール袋をかぶせ、中に凝固剤をいれ排せつ、使用後にビニール袋の口をしばって捨てるタイプ。
凝固剤で尿などの水分を固め、ビニールから排せつ物の漏れを防ぎます。
初めて使うときは便座にビニール袋を2重にかぶせ、使用後にビニール袋を1枚だけ取り出し捨てれば、便座内の水で床を汚すことなく使用することが可能です。
便座が割れない限り使用できるため、家庭では携帯トイレの備蓄をおすすめしています。
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組み立て式の簡易な便座・箱の中に、携帯トイレと同じようにビニール袋と凝固剤を入れて使うタイプ。
避難所ではトイレの数を増やすために使用しますが、箱タイプは座れなかったり便座が低かったりするため、足腰の弱いお年寄り・子供が使えないケースがあります。
災害時は水道・ガスが使えなくなり、歯磨き・入浴などの衛生対策ができなくなってしまいます。
その対策として、口腔ケア用ウエットティッシュ・ボディ用ウェットティッシュ・コインティッシュを防災グッズに加えることをオススメしています。
また、防災用ウェットティッシュは、未開封であれば約5年保管できるメリットがあります。
但し、防災用ウェットティッシュは高価なので、普段からウェットティッシュを使っている場合は、ローリングストック法を活用しましょう。
防災グッズとしての水はどのくらい必要か・・・・
飲料水・生活用水・災害時に設置される給水車・給水所の支給水に分けて、記載しています。
1日の飲料水の必要量は、年齢によって違いがありますが、成人2.5L・子供2L・赤ちゃん1L・高齢者2Lが目安となります。
東日本大震災の経験から、給水車・給水所の設置は、都市部3日・山間部5日です。
上記から計算すると、一人あたり1日2L×5日=10Lを目安にして備蓄すると、災害が長期化しても安心です。
ペットボトル・ウォーターサーバー・災害用備蓄水などの備蓄方法があります。
ペットボトルの備蓄方法からみていきます。
5年間保存可能な災害用備蓄水が市販されてますが、高価なものなので、ここではペットボトルでの備蓄方法を提案します。
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ローリングストック法で、実際の人数よりも多めに備蓄しておき、消費した分だけ新しく買い足していく方法です。
この方法であれば、備蓄用ミネラルウォーターを普段から使用し、「1ケース無くなりそうになったら新たに1ケース買い足す」ので手間がかかりません。
水道水直結型・水道水補充型・ボトルありタイプの3種類の中で、最も最適なのはボトルありタイプ。
水道水直結型は、水道が止まれば使えなくなり×。
水道水補充型は、浄水タンクの容量が大きければ◎、最大で16Lの機種があります。
特殊な事例ですが、東日本大震災でキャンプグッズであるポータブル電源+水道水補充型ウォーターサーバーに井戸水を入れ、飲料水を確保していた自宅避難者がいました。
ボトルありタイプは、ボトル1本あたり最大12Lの水が入っているので、飲料水として使えます。
ボトルありタイプ・水道水補充型ウォーターサーバーを飲料水として使う場合は、足りない分をローリングストック法でペットボトルで補うことが理想です。
キャンプグッズ必需品のランタン。
防災グッズとして使う場合、どんなものがおすすめでしょう。
まずは、キャンプ用ランタンの選び方・・・・
キャンプ用ランタンは、メインランタン・テーブルランタン・テントランタンの3種類に分かれています。
メインランタンは、キャンプサイト全体を照らすために使用するため、ガソリン・ガスなどの燃料を使う、光が明るく燃焼時間が長いタイプがおすすめ。
また、メインランタンは虫が寄ってきやすいため、リフレクターを着けるなどの対策が必要になります。
【リフレクター着きランタン】
調理時の手元・食卓を照らすために使用します。
メインランタンよりも明るいタイプは、虫が寄ってきやすいため50〜100W程度の、暗めのLED・ガスランタンがオススメ。
テントで寝るときに使用します。
ガソリン・ガスタイプは、火事・一酸化炭素中毒の危険性があるため、LEDタイプがおすすめ。
また、トイレに行くときなどにも使用するため、持ち運びやすいランタンを選びましょう。
防災グッズとして使うヘルメット付きヘッドライトの用途は、主に夜間の見回り・行方不明者の捜索に使います。
被害状況にもよりますが、家族全員分を用意しておけば安心です。
地震などで、建物が倒壊しやすい場所や道路が陥没している場所などを、確認することができます。
また、安全靴の底に鉄板が入っている靴と皮手袋を着用するようにおすすめします。
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被災地では、ガラス片・釘などの尖ったものを踏む恐れがあり、踏んでしまうと痛みだけでなく、傷口から破傷風菌が入り命を落とすことになりかねません。
東日本大震災では、ガラス片を踏んだ次の朝に、足がパンパンに腫れ病院で治療した事例もあります。
カセットコンロは、家庭用・アウトドア用に分かれますが、防災グッズとして使う場合のポイントはアウトドア用を選ぶことです。
アウトドア用のカセットコンロは、風よけ機能が付いているかがポイントです。
風よけ機能が付いていれば、風が吹いても火が揺れたり流れるのを抑えることができ、キャンプ・避難所に入れず外で料理する時などで利用する場合に安全です。
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●避難所に入れずテントを張る時に必要。
●自宅避難時にも、建物・家具類の固定に必要。
大・中・小、各50枚程度。
応急手当・調理・水の運搬・ごみ処理など多用途に使えます。
災害時は医薬品が不足します。特に、持病のある方は多めに準備が必要。
また、医薬品ではありませんが、東日本大震災では生理用品も不足しました。
支援物資としては、ほとんど届かなかったため多めに準備してください。
「カードを持っていれば大丈夫と思っていた方」も多数いましたが、災害時はレジがストップし現金取引になります。
特に、小銭が必要になるケースがほとんどです。
●キャンプグッズとしても使えるスマホ充電
●携帯トイレは何個必要
●ウェットティッシュ
●飲料水・生活用水
●ランタン
●ヘルメット付きヘッドライト
●安全靴の底に鉄板が入っている靴と皮手袋
●カセットコンロ
●ロープ・ポリ袋・救急セット・生理用品・現金
東日本大震災の経験から、「最低限必要なもの」をまとめました。
この他、気づいたものがあったら追記していきます。