2024/10/10修正して更新
昨年12月に水道法改正案が可決されました。
何が問題でどう変わったかと言えば、深刻な水道管の老朽化、人口減少による水道料金徴収の減少などの問題を解決するために民間企業に運営権を委託できるコンセッション方式が導入されました。(自治体運営に限界があるとの考えからのようです。)
改正案は可決済みですが、そもそも民営化で解決する問題なのかどうか、という議論が十分になされているかが疑問視されています。
政府は民間ならコスト削減できると考えているようですが、民間企業であれば利益が出ない事業は縮小するでしょう。
そうなれば、人口減少が顕著な小さな自治体は「見捨てられる」のではないか、という懸念がありますし、海外においては失敗事例が多数あり、2000〜2015年の間に30数カ国以上の国で水道事業を民営化した後に、再公営化へ戻っているそうです。
世界を例に見ると、時代遅れ感もありますが、一方では、民営化とコンセッション方式は全く別物という意見もあります。(但し、公的な監査機関設置の項目がないことは問題だそうです。)
また、政府もコンセッションは選択肢の一つとしていて、実際の運用は自治体の判断に委ねられているという状況のため、各自治体には、場当たり的な策ではなく、長い将来を見据えてより良い方法を考えていってもらいたいと思います。
ちなみにいくつかの自治体では、コンセッションに対する反対または慎重な姿勢を取る意思表明をしているようです。
自分が住んでいる自治体で、どういった動きをしているのか、調べてみると良いかも知れません。
深刻な水道管の老朽化に伴い、各自治体では水質基準をクリアし水道水を供給するために、どんどんと塩素を投入している現状です。
また、原発事故による放射性物質の影響も不安の種です。
この状況の中で水道民営化したら、今以上に水質が悪化すると思うのは私だけでしょうか?
残留塩素の問題、発ガン性物質トリハロメタンの問題・・・・・
水道民営化後に、飲料水は市販のミネラルウォーター又は浄水器設置が当たり前にならないように祈ります。
オーガニック生産者の一言アドバイス
残留塩素を除去するレンタル浄水器は、蛇口直結型タイプで1.000円/月から市販されています。
また、除去性能は「残留塩素・トリハロメタン」だけではなく、「農薬・鉛・雑菌・カビ臭・有機化合物・鉄・アルミニウム」も除去するタイプもあります。
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