2024/10/10修正して更新
「日本の水道水は世界一安全だ」と言われてきました。
しかし、私たちの生活環境が変化するに従って、今までの浄化システムでは、十分に浄化しきれなくなってきているのが現状です。
生活排水(主に化学洗剤)や農業用水(農薬・化学肥料)によって河川や海、地下水が汚染され、上水場ではそれを取り除くために、どんどんと塩素を投入します。
水源の状態によって、投入する量も毎日変わるので、残留塩素の量も日によって違います(私の友人が水道事業団の職員)。
また、原発事故による放射性物質の影響も不安の種です。
水道水には、多くの残留塩素が含まれています。
この残留塩素は、浄水場での殺菌に使用した塩素や、水道水が家庭の給水管に入るまでの間に細菌などが繁殖しないようにするための塩素が残ったものです。
この残留塩素が、水道水を安全に保つと同時に、カラダにとっては、とても危険な物質となっているのです。
<カサカサ肌の原因>
水道水の塩素は、髪や肌のタンパク質を壊し、細胞に大きなダメージを与えます。
肌の保水力や保湿力を低下させ乾燥肌やアトピー性皮膚炎・アレルギー悪化の原因となっているのです。
<まずい水の原因>
塩素が水中のアンモニアと反応し、あのイヤなカルキ臭となります。水道水をまずくしているのは、このカルキ臭です。
水道水を汲み置きしておき、2〜3時間放置しておくとこの臭いは消えます。
<ビタミンを壊す原因>
水道水で、野菜・米・レバーなどの食品を洗うと、ビタミンの10〜30%が損失することが、星薬科大学の分析で明らかになっています。
塩素が食品の細胞に入り込み、ビタミンを壊すことが原因です。
キャベツの千切りを氷水などにつけるとシャキッとすることは料理のコツとして知られていますが、この方法だとどんどんとビタミンが破壊されていくのです。
また、干し椎茸を戻す際などのつけ置きも、多くのビタミンがなくなってしまうのです。
【毎日新聞】
野菜や米、レバーなどの食品を水道の水で洗う時、時間をかけると食品中のビタミン類が10%から30%も損失することが、星薬科大学・薬品分析化学教室(今枝一男教授)の分析で明らかになった。
原因は殺菌役の塩素が食品中に侵入、ビタミン類を破壊するためという。
料理前の食品の水洗いは短時間にするのがコツのようだ。
<塩素を取り除く方法>
塩素の水に長時間あたらないことが大切です。
他には、塩素を取り除く浄水器やシャワーヘッドの変更をするしか有効な方法はありません。
トリハロメタンは、浄水場で塩素殺菌を行う際に発生する発ガン性物質です。
水源が汚染されている場合、多くの塩素を投入するので、それだけ多くのトリハロメタンが発生する可能性が多くなります。
しかし、現状では、塩素による消毒が欠かせず、水質の悪化がエスカレートする一方なので、トリハロメタンを抑える方法は、水を使用する側で対策をしなくてはいけません。
トリハロメタンは、発ガン性物質です。
カラダに入るだけで、中枢神経や腎臓、肝臓といった器官にも、重大なダメージを与えることが分かっています。
トリハロメタン類の摂取は、アトピー性皮膚炎の悪化、喘息の悪化、集中力の低下、疲労感、イライラなど特定できない症状があらわれます。
また、トリハロメタンの含まれる水道水を毎日飲んでいると、流産率が15%もアップすることがわかりました。
【読売新聞】
有害化学物質トリハロメタンを含む水道水について、現行の基準値以内であっても妊娠中の女性が大量に飲んだ場合、流産する可能性が高くなる-こんなショッキングな調査結果が米カルフォルニア州健康局の健康影響調査でまとまり公開された。
<トリハロメタンを防ぐ方法>
トリハロメタンを防ぐには、今のところ個人対策をする以外の方法はありません。トリハロメタンを取り除く方法は3つ。
「オゾン消毒」「煮沸消毒」「浄水器の使用」です。
まず、オゾン殺菌は、個人宅で行うのは難しいです。
次に煮沸消毒は、沸騰した状態で15〜20分続けることでトリハロメタンは、なくなります。
最後に、トリハロメタン除去可能な浄水器を取り付けることです
20年ほど前まで、焦げ付かないフライパンや、水をはじく服など身近なものから、自動車、半導体まで、幅広い用途に使われていました。
自然界ではほとんど分解されないため、工場などから漏れ出したこの物質が、今も環境中に残り、水を汚染。それを長期的に飲んだ人の中に、がんなどの健康被害を訴える人が出てきています。
一般の浄水器は、活性炭やろ材を組み合わせて、残留塩素・カルキ臭・カビ臭・カラダに悪い影響を与える危険物質やサビなどを取り除くものです。
これで、浄水器の水は「おいしくて安全な水」になります。
1)活性炭式
活性炭は、残留塩素・カルキ臭・カビ臭・トリハロメタン・農薬などを取り除きます。
活性炭は菌の繁殖を防ぐため、一つ一つが銀によってコーティングされています。
しかし、お湯を使うとこのコーティングがはがれ、銀が溶けだしてしまうので、お湯の使用ができない浄水器が多く見られるのです。
銀はとても危険なので、日本より厳しい基準のアメリカでは、使用禁止となっています。
活性炭式浄水器は、お湯も使えるものを選ぶべきです。
2)ろ過膜式
小さな穴の開いたろ過膜に水を通して、水道水に含まれる粒子の粗い危険物質・鉄サビや濁り・一般殺菌などを取り除きます。
中でも、中空糸膜というフィルターはとても注目されていて、微少な細菌まで取り除くことができます。
この中空糸膜は、繊維に無数の細かい気孔が開いている糸のようなものです。
しかし、ろ過膜式は、目詰まりを起こしやすい性質を持っています。
3)セラミック式
セラミックには、とても小さな穴が無数に開いているので、ろ過膜と同じように小さな危険物質を取り除きます。
ろ過膜よりも小さな穴があいているので、ろ過膜では取り除けないものまで取り除くことができます。
濁りや鉄サビなどの除去には、向いていません。
4)逆浸透膜方式
浸透膜の働きを利用します。
この方法は、水とそれ以外のものを分離させるやり方で、医療用に使われます。
ミネラルなど必要な物質まで取り除き、純水を作り出すので味はおいしくありません。
さらに、水量が少しずつしか出ないので、一般家庭には向かないものです。
1)蛇口直結型
簡単で安いので、取り入れやすい浄水器として多くの家庭で使用されている蛇口直結型浄水器。
とっても小さくて、取り付けも簡単で便利なのですが、その分カートリッジ交換の頻度が高くなります。
活性炭の量が少ないので、月に1回のペースで交換をしないと、十分な効果が得られません
2)据え置き型(ホース取り付け型)
蛇口につけるタイプより大きく、シンクに据え置きして使用します。
浄水処理能力が高いので、水もたっぷり使えます。
蛇口部分に、原水・浄水の切り替えコックがついているタイプが多く、簡単に切り替えが行えます。
カートリッジの交換は、年に1回程度で済みます。
3)ビルトイン型(アンダーシンク型)
キッチンのシンク台の下に取り付けるタイプで、浄水専用の蛇口が設置されます。
設置には、大がかりな工事を必要とすることもあります。
一般家庭には向きません。
4)元栓直結型
水道管から各家庭に水が運ばれる給水管の元栓に設置するものです。
家庭で使用する水のすべてが、浄水となります。
キッチン以外でも、お風呂などの水も浄水となるので、髪を洗ったりする際の塩素の影響などを極端に防ぐことができます。
戸建て住宅にしか設置できず、さらに家庭内の滞留水がすべて無塩素状態なるなどの問題があります。
1 )朝一番の水は、飲用しないように
朝一番の水は、前の晩に使用した蛇口の滞留水に、細菌が繁殖している可能性があります。
約一分間の放流を行い、飲み水以外に使用しましょう。
浄水器を取り付けていない水道水の場合、鉛などが混じっていることがあるので、バケツ一杯分の水を放流しましょう。
2 )浄水器を通した水は、早めの使用を!
一度、浄水器に通すと塩素を取り除いてしまうため、殺菌力が低下します。
そのため、細菌が繁殖する恐れがありますので、早めに使用しましょう
3)カートリッジ交換を定期的に!
浄水器をつけていても、カートリッジが汚れていると効果を発揮できません。
それどころが、よけいに細菌の繁殖した水が出る場合もあります。
早め早めの交換で、効果を十分に保ちましょう。
4)毎日の使い終わりに水道水!
夜、使用しない時間の間の菌の繁殖を防ぐため、滞留水はかならず水にしておきましょう。
塩素の働きで、菌の繁殖を抑えられます。
5)定期的な洗浄をしましょう!
浄水器を清潔に保つことが、毎日の安全を保つことになります。
カートリッジの交換とともに、ホースや蛇口などの洗浄を行いましょう。
6)月に一度は、お湯で殺菌!
お湯を通すのが可能な浄水器では、月に一度はお湯を通り殺菌をしましょう。
一般的な細菌は、60℃で死滅すると言われています。
お湯での殺菌で、細菌を死滅させましょう
7)取り扱い説明書を手の届くところに!
浄水器には、様々なタイプがあり、使用方法・メンテナンス方法など様々です。
取り扱い説明書は、手の届くところに保管し、確認や連絡ができるようにしておきましょう。
オーガニック生産者の一言アドバイス
レンタル料金,カートリッジ交換料金,除去性能,1日の処理能力,温水浄水性能で比較〜1日の水使用料の目安も確認できますョ!
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